『へそくり』の語源・由来 は【綜麻繰り(へそくり)】です
お金に困った女性たちが、綜麻繰りという内職でお金をためたのがはじまり
こちらの記事では、次の内容をまとめています。 ぜひ、続きもごらんください。
『へそくり』の意味・語源・由来
記事の最初で『へそくり』の語源は「綜麻繰り」とお伝えしました。
まずは『へそくり』の意味や語源、由来について解説します。
『へそくり』の意味
『へそくり』は、辞書で調べると次のように書かれています。
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『へそくり』とは、へそくりがねの略なんですね。
節約や内職をでためたお金を、こっそり普段のお金と分けておく内緒のお金という意味が強いです。
『へそくり』の語源・由来
『へそくり』を辞書で調べると、「臍繰り」と出てきます。
「臍」とは、お腹にある「へそ」のこと。
「綜麻繰り」ではなかったの?
という話になりますが、その辺を説明していきます。
『へそくり』の語源・由来 ①|綜麻繰り
まずは「綜麻繰り」
綜麻(へそ)とは、麻糸を巻きつけた束のことを指します。
もともと『へそくり』は「へそくり金」と呼ばれ、綜麻を繰る内職で得たお金のことを指していました。
内職で「綜麻繰り」する妻が家計の助けにするために、綜麻を作ってためたお金を『へそくり』と呼んだのです。
『綜麻繰り』に関するもう一つのエピソード 本来は売ってお金にするための綜麻 作った綜麻の一部を隠し貯め、実家で暮らす母に着物を仕立てて贈る風習がありました
この2つのことから『へそくり』の意味が出来上がったとも言われています。 |
『へそくり』の語源・由来 ②|臍繰り
『へそくり』を、辞書で調べると臍繰りと出てきます。
「綜麻繰り」の「綜麻」に、人間のお腹にある「へそ」の字を当てたのが「臍繰り」。
現在は『へそくり』の漢字表記として臍繰りが普通に使われています。
「言葉の語源や由来には諸説あり」とよく言われますが、『へそくり』の臍にまつわる説も紹介しておきます。
「臍」が語源とされる説 臍の奥(腹巻など)から繰り出すお金という意味。 昔は、お金や貴重品をほかの人に知られないように腹巻などで巻きつけていました。 そんなことから、内緒で貯めていたお金のことを「臍繰り」と呼ぶようになったという説もあります。 |
『へそくり』をする理由
『へそくり』は、他人に知られないように少しずつためていくお金。
他人に隠しながら『へそくり』をする理由を見ていきましょう。
『へそくり』をする理由
『へそくり』は、先の安心を準備するために貯めるかたが多いです。
ある日突然「手元のお金がどうしても足りない」「急にお金が必要」という事態が発生することがあります。
急な出費が必要になったのに
- 手元にある現金では足りない
- 貯金をおろしても足りない
こんな状況で困りたくないですよね。
『へそくり』をする理由 もしもの時の備えとして持っておきたい |
予期せぬ事態に備えて『へそくり』を貯めておき、預金口座では、常に出入りするお金を管理する。
安心を担保する保険のような役割なのです。
『へそくり』の隠し場所はどこ?
もともと現金で貯めるのが当たり前だった『へそくり』は、今ではその姿を変えています。
2020年に行われた、へそくりをしている既婚女性500人への調査結果では、ご覧のとおり「現金派」がかなり少なくなっています。
現金派 | 口座派 | ポイント・商品券など |
189人 | 308人 | 24人 |
そんな『へそくり』ですが、どこにそのお金を貯めているのか気になるところです。
『へそくり』の隠し場所|現金派
古くから代々伝わってきた『へそくり』文化の象徴は現金でした。
その隠し場所は多彩で、「こんなところに!」という驚きがたくさんあるわけです。
そんな「現金派」の隠し場所の例を並べてみます。
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『へそくり』と言えばというよくある場所から意外なところまで。
身近な場所に置いておきたいという理由から、普段の生活の中に置いているケースが多いです。
メリットは、近い場所に置いておくことで手元にすぐ用意でき、緊急時にも対応可能な点ですね。
『へそくり』の隠し場所|現金以外派
時代の流れと共に、『へそくり』は現金から別のものにその姿を変えてきています。
現代の『へそくり』の多彩な貯め方はこちら。
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昔では考えられなかった、現金以外の『へそくり』。
現金から様々な価値を持つものにその姿は変わってきています。
今後も新しい形の『へそくり』が登場していくことでしょう。
「現金を隠し貯める」から「現金を投資にまわす」という新しい流れが出てきているように感じます。
あなたなら、どんな形で『へそくり』を貯めていきますか?
さいごに
江戸時代から始まったとされる『へそくり』の文化。
当時は、綜麻を繰る内職で稼いだお金を貯めたのが始まりでした。
副業ブームや仮想通貨投資など、内職以外の形でもお金を増やそうとする想いには現代も変わりません。
お金が無いよりはたくさんある方がよいですが、価値が付加された紙切れに翻弄されないように自分らしく生きていきたいものです。
最後までご覧いただきありがとうございました。