二枚目と三枚目の意味
どくどく

男性のことを表現する『二枚目』と『三枚目』の意味は次のとおりです。

二枚目 美男子
ハンサム
やさおとこ
三枚目 面白い人
にぎやかな人

けんけん

この記事では
■『二枚目』『三枚目』の意味
■ 江戸時代には八枚目まであった意外な事実

について解説しています。
気になる方は、ぜひ続きをご覧ください!

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『二枚目』と『三枚目』の意味

もともと『二枚目』『三枚目』は、「二枚目俳優」「三枚目俳優」のように使われていました

今では、男性の容姿や振る舞いなどからその人を表現する言葉として使用されています。

【例えばこんなシーン】

どくどく

前から思ってたんですが、
けんさんって『二枚目』ですよね。

けんけん

ありがとうございます。
そんなこと言ってくれるのは、どくさんだけですよ!

かっこいい男性を『二枚目』、場を盛り上げてくれる面白い男性を『三枚目』と呼んだりします。

二枚目 美男子
ハンサム
やさおとこ
三枚目 面白い人
にぎやかな人

なぜ、そもそも役者さんのことを『二枚目』『三枚目』などと呼び始めたのか?

引き続き由来を追いながらご紹介していきます。

『二枚目』と『三枚目』の語源|江戸時代には『八枚目』まであった

二枚目と三枚目の意味

映画や芝居の役者さんのことを『二枚目』『三枚目』と表現してきたのはなぜでしょう?

それは、江戸時代に歌舞伎役者さんのことを表す言葉として使われていたから。

当時から、歌舞伎の顔見世興行の際には芝居小屋の正面に、一座の役者8名の絵姿を看板に描いてかかげる習わしがありました。

顔見世(かおみせ)は、歌舞伎で、1年に1回、役者の交代のあと、新規の顔ぶれで行う最初の興行のことである。江戸時代、劇場の役者の雇用契約は満1箇年であり、11月から翌年10月までが1期間であった。したがって役者の顔ぶれは11月に変わり、その一座を観客にみせ、発表するのが顔見世であった。

出展 : Wikipedia  「顔見世」

その看板の順番によって、それぞれの役者の役割が決まっていたのです。

   役割 意味 
一枚目 書き出し
(かきだし)
主役
※一枚看板という表現はここからきている
二枚目 色男
(いろおとこ)
優男で色事担当
三枚目 道化
(どうけ)
滑稽な役、お笑い担当
四枚目 中軸
(なかじく)
中堅役者、まとめ役
五枚目 敵役
(かたきやく)
一般的な敵役
六枚目 実敵
(じつがたき)
憎めない善要素のある敵役
七枚目 実悪
(じつあく)
全ての悪事の黒幕
八枚目 座頭
(ざがしら)
元締め

この8枚の看板の中にある、『二枚目』と『三枚目』の要素が今も言葉として引き継がれています。

『二枚目』の語源

『二枚目』の看板には、前髪姿の美男子白井権八武田勝頼など男役人気役者の絵が描かれていました。

こうした役を演じる役者の事を、『二枚目』(色男)と呼んだのです。

現在では、一般的に格好よくハンサムな男性のことを『二枚目』と呼ぶようになっています。

江戸時代の歌舞伎では、美男子は美しく見せるために顔を化粧で白く塗っていました。

そのため、『二枚目という言葉』は「優男(やさお)」の美男子も意味する言葉にもなっていきました。

なぜ美男子を色男と呼ぶのか?

現代でも使われている、色男という言葉。
実は「色」という漢字は、モノの形を表した象形文字なのです。男と女が重なっている形を表しているとか。
男だけではなく「色っぽい女」という風に使われたりするのも、この考え方からきています。

『三枚目』の語源

『三枚目』の看板には、道化役の似合った主に枠役を演じる役者が描かれていました。

こうした役を演じる役者の事を、『三枚目』(道化役)と呼んだのです。

現在では、一般的に面白い役者のこと、あるいは面白い人のことを『三枚目』と呼ぶようになりました。

また、『二枚目』との比較から、格好悪い(ブサイクとも表現される)男性のことを『三枚目』と呼ぶこともあります。

『二枚目』『三枚目』の意味は時代と共に変化していった

『二枚目』『三枚目』は、江戸時代の歌舞伎小屋の看板が由来だったという話をしました。

この話には少し補足すべき情報があります。
『二枚目』『三枚目』は、時代の流れと共に意味が変わってきていたのです。

由来となった『一枚目』から『八枚目』の看板の意味は、最初にご案内した通り。

実は、看板がかかげられ始めた初期のころは、劇団の中で役割が偉い順番に人の絵を並べていたというのです。

看板に掲げられる順番が表す意味は、時代と共に変わっていたのですね。

当初の意味 変化した意味
一枚目 劇団の座頭 主人公
二枚目 二番目に偉い人 色男
三枚目 三番目に偉い人 道化役

このように、『一枚目』が一番偉い人「劇団の座頭」で『二枚目』『三枚目』と続いていました。

その後、『一枚目』は主人公、『二枚目』は色男、『三枚目』は道化役というように、その順番が持つ意味を変化させていったのです。

他にも、演じる役によって「老役」「女形」などの役割(呼び名)が新しく生まれていきました。

老役(ふけやく) 老人になるもの
女形(おやま) 女性に扮するもの

顔見世興行の月には、8枚の看板以外に、女形についても4枚の看板の絵がかかげられるようになりました。

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『二枚目』『三枚目』の語源となった八枚看板は現在も存在する

『二枚目』や『三枚目』の意味や語源がお分かりいただけたでしょうか。

由来となった看板が、現代の歌舞伎ではどのように扱われているか気になるところですね。

京都にある南座(みなみざ)が江戸時代からつづく日本最古の劇場とされています

江戸時代慶長年間 1596-1615年)初期に起源を発し、元和年間に官許されたとされる劇場で、同一の場所で今日まで興行を続けてきたという意味では、日本最古の劇場である。名称の由来は、四条通の南側に位置しているため。

出展 : Wikipedia isn’t 「南座」

その南座が舞台となっている顔見世興行に関する動画がありましたので、参考にご紹介させていただきますす。

確かに8枚の看板がありますね。

その上には「まねき看板」と呼ばれる名前の入った看板もずらりと配置されています。

 

『二枚目』『三枚目』の語源となった日本の伝統芸能「歌舞伎」、一度は劇場で見てみたいものです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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