一姫二太郎の意味と語源
どくどく

『一姫二太郎』(いちひめにたろう)の意味は

【子どもを授かるなら、1人目は女の子、2人目は男の子が理想的】です。

けんけん

この記事は
30%が意味を間違える理由

■『一姫二太郎』が好まれる理由
についてご案内します。
気になるかたは続きも是非ご覧くださいね。

スポンサーリンク

『一姫二太郎』の意味

生まれる順番 性別
1人目 女の子
2人目 男の子

【子どもを授かるなら、1人目は女の子、2人目は男の子が理想的】

子どもが生まれる理想的な順番を表しているのが『一姫二太郎』です。

日本だけでなく、外国にも「幸運の者は初生児に娘を授かる」ということわざがあります。

(英語にすると…The lucky man has a daughter for his first born.)

『一姫二太郎』の意味を間違える人が30%以上

平成12年度の「国語に関する世論調査」では,「一姫二太郎」の意味を次の選択肢で尋ねています。

(正解)一人目の子供は女,二人目の子供は男であるのが理想的だ 60.9%
(不正解)子供は女一人,男二人であるのが理想的だ 33.7%
分からない 5.4%

ごらんの通り『一姫二太郎』について、本来の意味を答えられた人は60.9%。

間違った意味を選んだ、もしくは分からないと答えた人を合わせると39%にものぼります。

年代別で見ていくと次の通り。

年齢 正解 不正解 分からない
16-19 49.5% 39.8% 10.8%
20-29 55.4% 34.5% 10.0%
30-39 64.1% 31.4% 14.5%
40-49 60.8% 36.1% 3.2%
50-59 58.3% 39.2% 2.5%
60以上 64.5% 28.8% 6.7%

不正解の回答が最も多かったのが16~19歳の39.9%,次いで50代の39.2%。

約4割の人が本来の意味を知らないという結果が出ました。

【参考:文化庁HP 平成12年度「国語に関する世論調査」】

30%が意味を間違える理由

30%を超える人が『一姫二太郎』の意味を間違えてしまう理由。

それは、「姫」を 女の子、「太郎」を男の子と解釈するからです。

「太郎」は昔から男の子の名前の代表的存在(「金太郎」や「桃太郎」などが良い例)。

性別 名前の例 他の表現
男の子 太郎 王子 など
女の子 花子 姫 など

このパターンで考えてしまうと、1人の姫(女の子)と2人の太郎(男の子)のように間違った意味でとらえてしまいます。

30%以上の人が、ここで意味を間違えてしまうわけです。

実は、昔から「太郎」は長男を表す言葉として使われていました。そのことを知っていれば、このような形で間違えたりしないですね。

「太郎」は長男を意味する言葉

昔から「太郎」は長男を意味する名前として使われていました。

古くは、嵯峨天皇が第一皇子の幼名に命名したのが初見とされています。

子どもの名前は、長男には「太郎」(一郎)、次男には「次郎」(二郎)、三男には「三郎」と命名する慣習が広がっていきました。

その後、武士階級の名前としても広がり「太郎」から派生して「健太郎」や「耕太郎」、「太郎左衛門」などの使われ方がされていきました。

参考:Wikipedia「太郎」

スポンサーリンク

『一姫二太郎』が好まれる理由

なぜ、最初に女の子、次に男の子がよいのでしょう?

『一姫二太郎』という考えが好まれてきた理由を見てみましょう

一姫
  • 1人目は女の子のほうが育てやすい
  • 女の子のほうが母親の手伝いをしてくれる
  • 女の子のほうが病気になりにくい
二太郎
  • 男の子の方が大変だから2人目の方が良い
  • 2人目は跡継ぎになる男の子が生まれてほしい
けんけん

「なるほど!」と思う理由が並んでいますね。

最初は女の子のほうが育てやすい

  • 女の子のほうが大人しいので手を焼かない
  • 初めての子は丁寧に育てたいから女の子が良い

女の子のほうが夜泣きが少なく苦労しないと言われています。

男の子は元気に走り回るなど、やんちゃで手を焼くイメージがありますね。

2人目の子どもは1人目に比べて、慣れから雑に育ててしまいがち。

だから最初は女の子のほうが良いという意見があがるのです。

女の子のほうが母親のお手伝いをしてくれる

  • 大きくなると家事などを手伝ってくれる
  • 2人目の弟や妹の面倒をよくみてくれる

2人目が生まれたら、先に生まれたお兄ちゃんやお姉ちゃんは頼もしい存在。

女の子のほうが家事を手伝ってくれたり、弟や妹の面倒をよく見てくれやすいという話。

お母さんが家事で手がはなせない時に、下の子と一緒に遊んでくれるのはとても助かりますね。

女の子の方が病気になりにくい

  • 女性の方が平均寿命が長い
  • 乳幼児死亡率が女の子の方が低い

昔から女の子の方が病気になりにくいと言われています。

女性のほうが平均寿命が長いという事実から、そんなイメージを連想させるようです。

厚生労働省の調査によると、乳幼児死亡率は、女の子よりも男の子のほうが高い傾向にあるというデータもあります。

要は、男の子は病気にかかりやすいので、女の子で子育ての経験を積んでからのほうが良いということ。

現代では医療が発達し、その差は縮まってきているようです。

2人目は跡継ぎになる男の子が産まれてほしい

  • 2人目は跡継ぎになる男の子が産まれてほしい

男の子が生まれないと家系が途絶えてしまう。そんな話をよく聞いたものです。

昔は跡継ぎ問題から、生まれた子供が女の子だった場合になぐさめの言葉としても使われていたようです。

だから2人目は男の子がいいよねとなり、『二太郎』につながっていったのです。

現代では、出産の考え方は『一姫二太郎』などにあまり固執していません。

例えば、「1人目は女の子」「2人目も女の子」を好むような意見も出ています。

次の表は、子育て中のママに向けて実施した「憧れの兄弟構成」に関するアンケートです。

男の子 女の子 特になし
1人目 36.7% 58.9% 4.4%
2人目 41.1% 46.7% 12.2%
3人目 24.4% 16.7% 58.9%
4人目 3.3% 2.2% 94.5%

結果をまとめると、なんと『一姫二太郎』より『一姫二姫』に人気が集まりつつあります。

【アンケート結果のまとめ】

  • 子どもは2人欲しい
  • 1人目も2人目も女の子が良い

    【参考:キッズライン】
    理想の兄弟構成は?【子どもの兄弟構成の意識調査】

    『一姫二太郎』のメリットとデメリット

    『一姫二太郎』の由来や、意味を間違えやすい理由はここまで解説してきた通りです。

    『一姫二太郎』は本当に良いことばかりなのでしょうか?

    その「メリット」と「デメリット」を少しご紹介します。

    『一姫二太郎』のメリット

    『一姫二太郎』のメリットは何でしょうか?

    ここでは、『一姫二太郎』が好まれる理由=メリットとしましょう。

    一姫
    • 1人目は女の子のほうが育てやすい
    • 女の子のほうが母親の手伝いをしてくれる
    • 女の子のほうが病気になりにくい
    二太郎
    • 男の子の方が大変だから2人目の方が良い
    • 2人目は跡継ぎになる男の子が生まれてほしい

    ここまであげてきた『一姫二太郎』の意味・由来そのものですね。

    これらのメリットは、「どちらかといえばそうかな」という点が多いので、必ずしもそうなるとは限らないのが現実です。

    『一姫二太郎』のデメリット

    逆に『一姫二太郎』のデメリットにはどんなものがあるでしょうか。

    こちらも、主にお母さんの声になりますが、2人の性別の違いによるものがあがりますね。

    • いずれ部屋が2つ必要になる
    • 洋服のお下がりが使いにくい
    • 男の子なのに女の子っぽく育ってしまう
    • 習い事などがバラバラになって大変

    「部屋が2つ必要になる」のは大変ですね。

    兄弟や姉妹でも、それぞれに一部屋ずつ用意できるのにこしたことはないですが。

    お下がりも、使えるか使えないかでは大きな違いが出てきます。

    もし2人の性別が同じだったら、経済的な子育てができる可能性があがりますからね。

    ほかにも、お姉ちゃんと遊んでいたら、男の子なのに女の子の遊びに夢中になってしまうとか。

    言い出したらきりがないです。

    メリットやデメリットを結果どう感じるかは、ご本人次第。

    あまり気にしすぎないほうが良いのかもしれませんね。

    スポンサーリンク

    最後に

    『一姫二太郎』についてその意味や、由来などをみてきました。

    30%以上の人が意味を間違えてしまう理由にも触れました。

    時代の流れと共に、社会情勢や物事への考え方は移り変わっていきます。

    『一姫二太郎』という考え方も、その時代の流れに翻弄され始めた言葉のひとつなのかもしれませんね。

    生まれた子どもが、理想の性別だったかどうか、一喜一憂されるかたも多いことでしょう。

    生まれてくる子どもは、例外なく大切なひとつの尊い命です。

    理想と現実のギャップに一喜一憂せず、子どもと正面から向き合い、楽しく子育てできる世の中が続いていくことを願っております。

    最後までご覧いただきありがとうございました。

    スポンサーリンク