神父と牧師の違い

『神父』と『牧師』の最も大きな違いは、キリスト教の教派が異なることです。

『神父』はカトリック教派の聖職者、『牧師』はプロテスタント教派の教職者。

これが『神父』と『牧師』を比較したときの代表的な答えです。

神 父 牧 師
教派 カトリック プロテスタント
身分 聖職者 教職者
役割 ミサや洗礼・堅信・聖体などの儀式を行う 教区・教会を管理
立場 信徒にはない権限と地位 信仰を指導する信徒の代表
性別 男性のみ 男性が多い
(女性もいる)

(※信徒・・・その宗教を信仰する者)

両者は似たような存在としてイメージされがちですが、上記のように教派の違い以外にも役割や立場が異なっています。

けんけん

こちらの記事では
■神父と牧師の教派・身分・役割
■結婚式のチャペル挙式にいるのは『神父』?『牧師』?
について解説していきます。
詳しく知りたい方は是非続きをご覧ください。

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【神父と牧師の違い】教派の違い

神父と牧師の違い

『神父』と『牧師』の主な違いは、所属する教派が異なることであると冒頭でお伝えしました。

神 父 牧 師
カトリック教会 プロテスタント教会

繰り返しになりますが、『神父』はカトリック教会の聖職者『牧師』はプロテスタント教会の教職者です。

それでは、両教派の違いを見ていきましょう。

『神父』カトリック教会

ローマ教皇を中心としたキリスト教の教派

ローマ教皇を中心として全世界に12億人以上の信徒を有するキリスト教教派。その中心をローマ司教座に置くことからローマ教会、ローマ・カトリック教会とも呼ばれる

出典:Wikipedia

『神父』の属するカトリック教会は「ローマ教皇」という現実の人間を中心に展開しています。

よくニュースや新聞で「ローマ法王」という呼称を見かけますが、日本のカトリック教会では1981年2月のヨハネ・パウロ二世の来日を機会に呼称を「ローマ教皇」に統一しています。

『牧師』プロテスタント教会

教皇中心主義に反してカトリック教会から内部分裂した教派

プロテスタントは、宗教改革運動を始めとして、カトリック教会(または西方教会)から分離し、特に(広義の)福音主義を理念とするキリスト教諸教派を指す。日本ではカトリック教会(旧教)に対し、「新教」(しんきょう)ともいう。この諸教派はナザレのイエスをキリスト(救い主)として信じる宗教である。

出典:Wikipedia

同じキリスト教でも、カトリックから分離しただけあり信仰は全く異なります。

『神父』の属するカトリック教会が「ローマ教皇」という現実の人間を中心に展開しているのに対し、『牧師』の属するプロテスタント教会は「聖書」を神の言葉として扱っております。

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【神父と牧師の違い】身分・役割の違い

神父と牧師の違い

『神父』と『牧師』の身分の大きな違いは、信仰する神と信徒(信者)の間に仲介者が必要かどうかという点です。

『神父』(カトリック)は聖職者として信徒を導く存在で「自分たちは神の仲介者」という立場。
専門家として「神の国に行く信徒をサポートしますよ」というイメージ。

『牧師』(プロテスタント)は教職者で、信徒の代表的存在であり「聖書があれば仲介者は不要」という立場。
仲介者など必要なく「聖書に書かれたイエス・キリストの言葉だけで神の国へのガイドは十分」というイメージ。

  神父
(カトリック)
牧師
(プロテスタント)
身分

序列あり 序列なし
位階制※で『神父』は司祭にあたる
キリスト教徒は神の前に平等という考え
『神父』は司祭にあたる聖職者 『牧師』は信徒の代表的存在にあたる教職者
立場 「神の仲介者」 「教師的役割」聖書があれば仲介者は不要

(※位階制・・・上の位から 教皇、枢機卿、大司教、司教、司祭、助祭)

カトリックの『神父』は神との仲介を担う人で、一般信徒とは別の身分となります。

一方、プロテスタントでは「聖書」を大切にしているため、『牧師』は信徒が聖書をより深く理解するための教師的役割を担い、身分的には一般信徒と同じです。
「神の前ではみな平等で身分の差はない」というのが、プロテスタントの自論なのです。

まとめ/おまけ

『神父』と『牧師』の最も大きな違いは、キリスト教の教派が異なることで、『神父』はカトリック教派の聖職者、『牧師』はプロテスタント教派の教職者。

これが冒頭でご案内した『神父』と『牧師』の違いでした。

その他にも、身分や役割の違いについて比較していく中で、同じキリスト教でも教派が違うことで信仰の考え方が違ってくることがわかりました。

色々な角度から『神父』と『牧師』の違いを知ることができましたね。

【おまけ】チャペル結婚式で登場するのは『神父』?『牧師』?

私たち日本人は「無宗教」と揶揄されるほど、信仰する宗教へのこだわりが薄いと言われることがあります。
自宅に仏壇がありながら、いざ結婚となればウエディングドレスとタキシードを身にまといチャペル(教会)で華々しく式を挙げることにも違和感を感じません。

そんなチャペルの挙式には、新郎新婦の結婚の誓いの仲介役を担ってくれているあの方が登場します。
そうです!『神父』のような『牧師』のようなあの外国籍の方のことです。

けんけん

【チャペルの結婚式で新郎新婦を出迎えてくれるあの外国籍の方はいったい誰なのか?】
この話題に少し触れて、『神父』と『牧師』の違いについてのお話を締めさせていただきます。

チャペル挙式のあの人は『神父』?それとも『牧師』?

結論は、ほとんどが『アルバイト牧師』です

① ほぼ『神父』ではない
挙式を挙げる本人が【カトリック】を信仰していなければ『神父』は基本的には来てくれません。
カトリック教会の聖職者ですから、制約上の問題で民間の結婚式場のチャペルにはそう簡単に来てもらえないのです。

② ほぼ【プロテスタントの『牧師』】でもない
こちらも『神父』同様、簡単に人の挙式には出られないことが多いです。
条件が合えば出てくれることもあるようです。

そうすると、結局誰なの?ということになりますが、その多くは結婚式場が人材派遣のようなサービスを使用して手配した『アルバイト牧師』さんのようです。

チャペル挙式で本物の『神父』または『牧師』に出会えた方は、貴重な体験をしたことになりますね。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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